2010年08月27日

都会の自然観3(植木屋の目)

 23.8.吉

 マンションの共有地と呼ばれている一階ベランダ前の空き地の手入れをした。
一年に一度の手入れなのでほとんどの時間が雑草との戦いだ。こんな小さな空き地でも放っておけば森になっってしまうという日本の自然はたいしたものだといつも思う。まずはえてくるのはドクダミやカタバミそしてエノコログサやヤマゴボウ。写真は背丈ほどになって一階を覆い尽くしたヤマゴボウだ。
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 休憩中、ヤマゴボウにとまっているメジロを見た。
メジロやシジュウカラは山手線の内側でもしょっちゅう見かける小鳥だ、警戒心が強く、人の視線を感じただけでもどこかにいってしまうのだが、そのメジロは視線を感じると逃げていって、少しするとまた同じ場所にもどってくる。

ヤマゴボウをすべて取り終わり、植え付けてあるサザンカにあったタマゴ。
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ここまで丸裸にしてしまったらあの親鳥はもうもどってこないだろうか。
ウズラの卵より小さいエメラルドグリーンの美しい卵だった。初めて見た。

雑草が生えない土に木は育たないと教えられた。山手線の内側にも見逃してるものが沢山あるような気がする。

久しぶりに見た大きなカタツムリ
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まだ結構見かけるヒキガエル
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マンリョウの花
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2010年06月10日

都会の自然観2

23.6.10

 庭仕事をしているといろいろな動物や昆虫に出逢う。 「あいつはなんていうんだろうなぁ」なんて思いときどき調べたりする。しょっちゅう逢うのは鳥で、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ。二人の師匠の親方に、人なつっこい小さなかわいいやつは「ジョウビタキ」と言う名前だとおせーてもらった。こいつもときどき逢う。かわいい。

 昆虫は庭師にとってはカタキだが、こいつらもなにがしかの重要な仕事があるらしいので、施主さんからたのまれるまでは仲良くするようにしている。

写真のシャクトリムシは梅の木に住んでいたやつで、わたしはいつも申し訳ないのだが、こいつを不要な徒長枝と間違えて鋏で切ってしまう。硬いと思った枝がそうではないので、まるで甲野先生の術にはまったような感じで、おもわずあっっっと声が出てしまう。

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足跡の写真は浅草のお寺で撮ったものだが、見つけたとき親方に「これってもしかしてタヌキじゃねー?」と言ったら鼻で笑われてしまい 「ねこですよ、ねこ」と一蹴されてしまった。ねこにしては爪跡が。。。でも浅草でタヌキって落語じゃあるめーし、ってことで今もわからずじまい。わたしとしてはタヌキに1000点ってかんじなのですが。

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 最後は蛇です。都会にもときどきいるんですねー、体長20cmくらい、こちらも名前はわからずです。わたし的にはアナコンダですか。

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 追伸 仕事はまじめにやってます。




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2010年04月18日

飯は残すな!男の外食

  平23 4 18
 
 松の手入れに長野のお寺さんに行かせていただきました。夕飯は近くに温泉が沢山あるのでお風呂がてら外食します。始めのうちはあっちの温泉こっちの温泉と脚を伸ばし、るるぶなどを見てわーい(嬉しい顔)いろんなお店で外食していましたがなんといっても男二人、もう話すことなどなく、そして食ったら寝るの原始人的生活なので必然的に一番近い風呂、その帰り道にある店、まーマンガでもあれば見飽きた顔を見てないですむのでなおよし、この難関をすべてクリアした店が「喫茶アヒル」なのでした。
 
 真っ赤なビロード張りの椅子、沢山のマンガ、でかいカラオケセット完備。時々浴衣姿のおじさん達がボディコンのおねえさまと乗り込んできますがほほえましいです。

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 私が選んだメニュー
一日目中華丼&らーめん 二日目かつ丼 三日目カツカレー 二日目三日目とらーめんを注文できなかったのが悔やまれます。

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 親方が選んだメニュー
三日とも唐揚げ定食。。。
「うまいなー」とニコニコして食べてました。久々に負けた感がありました。ご馳走様でした。
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2008年11月30日

竜馬伝

 竜馬伝が終わってしまった。意外と好きなんです大河ドラマ。ということで、たまにはこの国のことでも思ってみようなどと思いました。
 これからはゆるやかに鎖国状態に移行していくのがいいんではないぜよか(土佐弁のつもりです)こまかいことは誰か考えてくれぜよ。広げすぎた感じがする、こんなに広げんでもよかとよ、きっと。
 
posted by 北村造園 at 20:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 職人・森のただの日記

2008年07月28日

日本の自然の強さと弱さ(都会の自然観番外編)

 2010-07-28

今年も長野のお寺に手入れに行かせて頂いた。小高い山の上に建つ古い寺院なので前面は手入れが行き届いた段々畑が美しくひろがっている。だが後ろは頂上まで植林されたスギと雑木林だ。こいつらがなんともスゴイ、人の手が入らない自然というのはこんなにも強いものかと感動と倦厭がいりまじった気持ちになる。少しでも放って置いたら建物も造った庭もすべて飲み込まれてしまいそうだ。


裏山から見た本堂と庫裏を結ぶ渡り廊下
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 日本の自然の脆弱さ。。とか自然を守れ。。とかよく目にしますけど、ホンマかいな、とつい関西弁になったりしてしまいます。

前の棚田も除草剤を使わなければ雑草だらけになってしまうし、畦道やお寺のまわりの空き地はすぐに歩けないほどの高さの草で覆われてしまう。
 「明日は下の人達がビーバーやってくれるだに」とお寺の奥さんが言った。何の事だか分からなかったが、お寺の周辺に住んでいる人達が草刈り機で空き地や石垣の斜面の手入れをしてくれるのだそうだ。東京からやって来た植木屋二人では太刀打ち出来ない自然に、心強いサポーターだ。

裏山にゴロゴロある樹齢うん百年のドウダンツツジ
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「自然を守れ」とは自然を知らない人の言葉なのではないのか。自然は壊せるものでも守れるものでもないような気がする。


渡り廊下の風通しの扉から見た庭 ヒイラギモクセイは樹齢250年
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posted by 北村造園 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 職人・森のただの日記
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